同じ言葉でも、相手に与える印象はちがってきます。特に、メールなどでの文字言語ではトラブルが多くあります。「かわいいね」のつもりの「かわいくない?」が、反対の意味の「かわいくない」と捉えられてしまい、悪口を言われたなどのトラブルはよく聞かれます。授業では実際に、メールでのやり取りを想定して互いに伝え合います。相手を思いやることの大切さを感じる時間となったことでしょう。
5年生。「ちゃんとやれよ、健太」。タイトルからも想像できるかもしれませんが、励ますつもりの文面が、文句を言われたと捉えられてしまうメールの問題点を話し合います。「この文で大丈夫かな」、想像力と思いやりの大切さを学び、実践できる子にと願います。
6年生。「自分と相手の違い」「苦い思い出」SNS東京ノートを活用し、何枚かのカードの中で「いやだな」と感じるカードを選んで話し合い、自分と相手では感じ方が違うことを学びます。LINEをはじめとするSNSのもつ特性とその問題点を考えていきます。また、新聞記事「苦い思い出」を通して、からかいがいじめにつながっていくことについて考えます。相手の立場や心の中を推し量ることの大切さについて、真剣に学んでいます。
道徳授業のテーマが「情報モラル」なので、それぞれの学年の実態や成長に合わせていますが、全員が活用しているタブレット端末や多くの子が使用しているスマホやケータイ、その便利さと危険性を理解した上で、安全で相手のことを考えた使い方をしていくことがこれからの子供たちに求められています。ぜひ、ご家庭でも話題としてください。