今年度、ハンガリー大使館やハンガリー文化センターが学園から近い麻布十番にあることから、ハンガリー交流を行うことになり、11月、1月とハンガリーの歴史・文化やハンガリー民族舞踊を学ぶ機会がありました。縁が縁を呼び、お母様がハンガリーの方で6歳で単身ハンガリーにピアノ留学をされたという金子三勇士さんと出会うことができました。「子供たちに本物の音楽を」と考える三勇士さんは地方の小学校での演奏活動も精力的に行っています。都内でもぜひ、ということで縁あって本校においでになることになりました。
コロナ禍でもあることから、今回は5年生・8年生、そして1年生が聴くことになりました。5・8年生には、ピアノという楽器のこと、ご自身の体験、作曲家のことなどのお話と、ハンガリーの音楽家バルトークの曲、そして三勇士さんが敬愛されるフランツ・リストの曲を聴かせてくださいました。バレンタインデーの日でもあったので、もともとの海外のバレンタインデーのお話とともに「愛の夢」、美しい音色がホールいっぱいに響きます。「愛の喜び」「愛の悲しみ」。うれしい気持ちや悲しい気持ち、同じピアニストが弾いても、ピアノが全然違う音色を奏でますね、と三勇士さん。最後は「トムとジェリーのピアノコンサート」で、トムが弾いている「ハンガリー狂詩曲」でした。
1年生は20分という短い時間でしたが、間近で美しい、うっとりする、そして大迫力のピアノを聴くことができ、「すごい」「指が見えない」「びっくりした」と言いながら教室に戻っていきました。
校長室で記念撮影をして、それから三勇士さんリクエストのハンガリー給食を召し上がっていただきました。こんな素敵な機会をいただけて、感謝しています。3月5日に、港区のサントリーホールで日本デビュー10周年記念リサイタルをひらく三勇士さん。子供たちのための特別な「Miyujiシート」のご案内もいただきました。