今年度は「いのちについて考える道徳教育」というテーマで、各学年教科書から題材を選出して実施しました。また、今年も感染症拡大防止のため、オンラインによる授業を行いました。
1年生では「虫が大好き~アンリ・ファーブル」。ファーブルの生き方を通して、生き物に親しむ優しい心、自然や動植物を大事に思う心情を育てます。
2年生は「なつこが生まれたころ」。家族の愛情を受けて育まれてきた自分の生命のかけがえのなさ、生命を大切にする心情を育てます。
3年生「大自然のお客さん」。港に迷い込んできたクジラのゴンちゃんの物語を通して、自然の生き物たちの営みについて考えます。
4年生「不思議の不思議」。「命っていったいどんなもの?」この問いに戸惑う子供たち。生命の尊さを感じ取り、自分の「命」に手紙を書きます。
5年生「明日もまた生きていこう」。18歳でがんの宣告を受けた横山友美佳さんの実話をもとに、自他の生命について考えます。
6年生「青の洞門」。菊池寛の「恩讐の彼方に」を原作とした物語を読み、人間のもつ美しさ、醜さ、それを超越する気高さなど、目に見えない人間の奥深さを考えます。
7年生では「あふれる愛」という題材でマザー・テレサの行動を通じて「愛」と関連して生命について考えました。
8年生では「体験ナースを通して」より、命を大切にする言動について、それぞれの班が対話的に考え、クラス全体に発表していました。その中には「自他の命を敬う」さらには、「命を大切にするために自分自身と向き合う」という広い視野をもった意見も伝えていました。
9年生では「臓器ドナー」より、臓器移植に関する考えを議論していました。一人ひとり理由と併せて、テーマに対し、真剣に議論していました。
各学年の道徳の授業が一人ひとりの生命ついて深く考える機会になったと思います。ここで学んだこと、考えたことを「思いやり」や「封印ことばを使わないこと」など日常の学校生活に生かしてほしいと考えています。